キャッシングと保証人
キャッシングと保証人お金を借りるにあたり担保不動産(抵当権を設定する)と保証人(現在は、ほぼ例外なく連帯保証人)が必要になるのが常識なのですが、キャシング・サービスに関しては担保不動産も保証人も通常は不要です。
無担保融資の場合、高利にするのが当たり前で、担保がないならトイチ(10日で1割:実質年利365%)といいたいところなのですが、実質年利29.2%以上の金利でお金を貸すと5年以下の懲役1000万円以下の罰金という重い罰があるので(29.2%はグレーゾーン金利と呼ばれ、文句を言われたら利息制限法上の最高金利15%か18%か20%との差額は不当利得になってしまいます)、年利29.2%以上の金利は付けられません。
利息に制限がある以上、お金を貸す側としては、リスクの大きい人には貸せないということになってしまいます。
それでも、どうしても借りたいということになると、やはり担保を提供して欲しいということになります。
不動産(物的担保)か保証人(人的担保)を付けるなら、貸しても良いということになるかも知れません。
キャッシングの保証人になるということは、ホントはトイチでも貸したくないという人の保証人になるということなので相当な覚悟が必要です。
年収が生活費の3倍くらいある人の住宅ローンの保証人になるのとは、全然話が違います。
知り合いがキャッシングをしようと思ったら保証人を連れてこいといわれ、名前だけ貸して欲しいと頼まれたとしましょう。
あなたが、かわりに返済するつもりなら別になっても良いですが、利息を取られるので、直接その知り合いに希望金額を差し上げた方が、損害が少ないくらいです。
しかし、現実に頼まれて困っているとしたら、一体どんなアドバイスができるでしょうか?私なら「良いけど担保不動産入れてくれない?」もしくは「OKじゃ保証料で30万(補償額の3割程度の金額を要求する)今現金で払ってくれる?」と言ってみます。
それでも返ってくれない場合には、しかたがありません、ポケットマネーの範囲で出せるだけのお金を「返さなくて良いからね」と言って渡して、帰っていただくしかないでしょう。