金融商品
証券取引や外国為替証拠金取引などをする時に、取扱会社はその証券や通貨を「商品」として取り扱っています。
商品というと、買ったそのものを使用するイメージを持つ人も多いでしょう。
ですから有価証券などが「商品」と呼ばれると違和感のある人もいるのではないでしょうか。
しかし、有価証券などは「金融商品」と呼ばれ、日本の法令上金融商品取引法に規定されている商品なのです。
金融商品には有価証券、通貨、一定のデリバティブ取引、預金契約に基づく債権等があります。
金融商品は品物やサービスを購入するのではなく、お金を運用するための商品なのです。
私達一般消費者にとって金融商品は、金融ビッグバンにより選択の幅が広がりました。
現在日本の行政は消費者が金融商品を購入し、投資をすることを通して国全体のお金の流通を促す方針です。
ですからハードルの高かった金融商品が一般消費者にとっても身近な物となりつつあります。
金融商品の中にはリスクの高い物もあります。
金融商品を選ぶためには金融商品の性格を理解する必要があるでしょう。
金融商品の性格は三つに分けられます。
安全性、流動性、収益性です。
安全性とは元本が保証されているか、預金保険制度の対象となっているか、というようなことです。
流動性とは換金が可能か、中途解約できるか、あるいは資金が必要な時すぐに手元に資金が戻るのか、というようなことです。
最後の収益性は言うまでもなく、どのくらい高いリターン、つまり収益が期待できるのかということです。
この3つとも優れているという金融商品はありません。
金融商品を選ぶ時は、自分の都合に見合った物を選ぶかが鍵となるでしょう。